2019年04月23日
越年草
ミヤマキケマン


葉の形状

林道脇斜面の『ミヤマキケマン』は10センチ程の総状花序に黄色い花を沢山付けている。
この仲間はよく似ていて紛らわしいが近縁種の「フウロケマン」の総状花序の長さは2~5センチ程と短く、花の数も少ない。花の形も後ろに突き出した距の曲がりが少し大きい事などで識別される。
ケシ科キケマン属の越年草(秋に発芽して冬を越し、春になってから花が咲き、結実し、夏までに枯れるもの)
2019年01月01日
袋果
謹賀新年


いつもと同じ朝が来てまた新しい年になった。こうやって段々と見えてくるものが有る。
元旦の午後の林道はすれ違う車もない。
10月の下旬に撮った『ヤマトリカブト』が袋果になって口を開けている、中の種子は
まだ残っている袋果もある。風で大きく揺れるとこぼれる仕組みになっているようだ。
キンポウゲ科トリカブト属 擬似一年草。トリカブトの名前は舞楽の伶人のかぶる兜に似ているので付いたと云う説がある。
2018年10月23日
横になったまま
アケボノソウ



この前の嵐で倒れたのでしょうか?『アケボノソウ』が横になったまま、それでも上を向いて咲いていました。傍らには真っ直ぐ立っている個体も見受けられるのですが、
この花、大雑把な体質?のようで一つの個体の中に花冠の裂片が4片や5片や6片のものが混在しています。主流は5片のようですが。
リンドウ科センブリ属の2年草。根生葉は花時には無く、茎葉は3主脈が目立ちます。
2018年10月21日
一斉に



ガヤガヤガヤ、花がこっちを向いて一斉に話しかけて来た、ように見えた、『ヤマトリカブト』が盛りを迎えている。
毎年何回も通る林道だがこの場所でこの花を見るのは初めてだと思う。観察力の頼りなさを痛感。
トリカブトの仲間はよく似た種がいろいろ有るが地域によって限定される事が多いようで、先人の書によれば竜爪山系はほとんどが「ヤマトリカブト」との事です。
キンポウゲ科トリカブト属。この仲間の根は地下に直立した根が有って毎年、前年の根の横に新しい根が出来て新旧交代する。この根に猛毒がある。
2018年10月08日
効能が
イヌショウマ


先日の嵐で荒れた山かげに『イヌショウマ』が咲き残っていました。花は盛りの頃とは比べようも無いがその分健気さが・・・
根茎が漢方に用いられるサラシナショウマに似ているが、こちらの根茎は効能がないので「犬升麻」の名が付いたと思われる。
キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草。葉は根生葉で茎葉は普通ない。
2018年07月02日
一回り大
ムラサキシキブ ・・・?



梅雨明けした方面もあるようですがこの辺りはまだしばらくぐずついた日が続くようで今日も蒸し暑い!
林道わきの「ムラサキシキブ」が花盛りになっていましたが、ちょっと印象が異なるように見えます。葉も大きく厚めで花序も一回り大きくてどちらかと云うと変種の「オオムラサキシキブ」に近いように感じます。ただ明確な識別ポイントが無いので明言は控えます。
クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木。オオムラサキシキブの分布は東海地方以西、四国南部、九州南部、沖縄
2018年02月25日
小低木
オニシバリ 雌株

雄花

雌花

今年は総体的に植物は遅れているようですが2月も下旬、そろそろ動き出していないかと重い腰を上げて林道を覗きに行ってみました。
乾ききって荒れた様子では有りますが、点在する『オニシバリ』に近づいて見るとすでに花を付けていました。小さくて葉と同じような色なので少し離れると紛れてしまいますが、半数以上の株が花を付けていました。
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の落葉小低木で雌雄別株。雄花より雌花の方が小さい。別名は「夏坊主」
何事も無かったかの様に書きだしましたが前回からすでに2週間が経ってしまい、忘れ去られていても致し方無い所では有ります。
2017年12月04日
方言名も
タラノキ 果実


春浅いころ山菜の「タラの芽」として味わった『タラノキ』がいま実りの時を迎えていた。残念ながらこの実は食えないがその数の多さには驚かされる。
割と近場に有って山菜としてや刺の多い事などよく知られているので方言名も多く、県西部には「イヌタタキボー」などと云うちょっと怖い方言名も有るようです。
ウコギ科タラノキ属の落葉低木または高木で高さは2~6m。
2017年11月19日
小葉の幅
トキリマメ


葉の形

今朝は大分冷え込んで日中になっても結構寒かった。
倒れたススキに『トキリマメ』の蔓が絡まって沢山の豆果を付けています。赤いサヤに黒い豆がよく目立ちます。
この個体は例年並みに実っていますが他の場所ではこの仲間の実りが今年は少ない様に感じます。
よく似ている「タンキリマメ」では小葉の幅は中央よりやや上が最も広いのに対し、トキリマメは下半部が最も広い。
マメ科タンキリマメ属のツル性多年草。名前の由来は不明。別名はオオバタンキリマメ。
2017年10月16日
時々4裂も
アケボノソウ 10月12日撮影

花冠が4裂の花と5裂の花が並んでいます。

先日「アケボノソウ」を12日に見に行って来ましたが、もう一つ気に入らなかったので撮り直しに行こうと思い、載せるのを止めたら次の日から連日の雨で足止めをされ、この先もハッキリしない予報なので取りあえず載せる事にしました。
花冠は基部近くまで深く5裂するが時々4裂のものもあります。径は2cm程で裂片にある緑色の2点は蜜腺溝で此処から蜜が分泌される。
リンドウ科センブリ属の2年草で山の湿った所を好みます。高さは60~90cmほど。