2016年10月30日
寒そうに
セキヤノアキチョウジ


今日は気温が上がらずこの時期としては結構寒い。この所ハッキリしない空模様が続いているがそろそろスカッとした秋晴れが待たれるところだ!
林道沿いに咲いている『セキヤノアキチョウジ』は元々涼しげな花だが殊更寒そうに見える。
シソ科ヤマハッカ属の多年草で、分布は関東地方及び中部地方と案外狭い。
よく似ていて西日本及び四国、九州に分布する「アキチョウジ」との識別ポイントとしては花柄が1~2.5cmと長い事とガク裂片の先が細くとがる事。
2016年10月27日
大の字
ダイモンジソウ


水の滴る岩壁を白く染めて今年も『ダイモンジソウ』は健在のようだ。
何時もの事だがこの花を撮るときは靴も頭も濡れる事になる。最初から分かっているからそれなりの準備をすればよいのだが頑なにしない。
名前は言うまでもないが花の形が「大」の字に似ている事から「大文字草」となりました。
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。花期は生育地によってかなり幅がある(7月頃~10月頃)
2016年10月25日
包まれない
ハダカホオズキ 液果

8月15日に花を取り上げた『ハダカホオズキ』が赤い実になっていた。
「ホオズキ」はガクが大きくなってあのホオズキ状になりますが、こちらのガクは大きくならず液果は包まれないので「裸ホオズキ」の名が付いたようです。
ナス科ハダカホオズキ属の多年草。茎は横に大きく枝を分けて広がり高さは60~90cmほど。
2016年10月24日
十字形に
アカネ


ツル性で茎には下向きの刺が有り、十字形に4枚のスペードに似た葉がついている様は花が無くても『アカネ』とわかる。ただ4枚の葉の内2枚は托葉が大きくなったもののようですが。
花は小さくて直径3~4ミリで雌しべの花柱は2個あります。
アカネ科アカネ属のツル性多年草。アカネ科には有用植物が多く、代表的なものとしては「コーヒーノキ」など。
2016年10月23日
白めの
キチジョウソウ



林床の斜面に『キチジョウソウ』が咲いている。一週間程前には気配にも気づかなかったが今日は申し合わせたかのように花穂を立てている。
ただ株は群生するが花の咲く株は少ないのでお花畑のようにはならない。
開くと白っぽく見える花被片の外側は紅紫色なので内側の見えないツボミの時は見つけにくい。
キジカクシ科キチジョウソウ属で常緑の多年草。
2016年10月22日
片側に
ナギナタコウジュ


小さな花が花序の片側にかたよって付き反対側に苞が並んで付く。
この花の付き方と花穂が反り返る事から『ナギナタコウジュ』の名が付いたようです。
この花も秋が深まる頃に咲く花の一つでしょうか。
シソ科ナギナタコウジュ属の一年草。かなり強い匂いが有り、この匂いは枯れても衰える事はありません。
2016年10月21日
流れに沿って
ミゾソバ



土手下の小さな流れに沿って広がった『ミゾソバ』が花盛りになっていた。
湿り気のある所に普通にみられる草で小さな花をかたまって付ける。ツボミの時は金平糖のような形をしていて開花した花は5裂して先端を淡紅色に染めて中々愛らしい。この花のように花弁とガク片の区別がつかないものは花弁でもガク片でもなく花被と呼びます。
タデ科イヌタデ属の一年草。名前は溝のような所によく生え、そう果がソバの実に
似ている事から付けられた様です。



土手下の小さな流れに沿って広がった『ミゾソバ』が花盛りになっていた。
湿り気のある所に普通にみられる草で小さな花をかたまって付ける。ツボミの時は金平糖のような形をしていて開花した花は5裂して先端を淡紅色に染めて中々愛らしい。この花のように花弁とガク片の区別がつかないものは花弁でもガク片でもなく花被と呼びます。
タデ科イヌタデ属の一年草。名前は溝のような所によく生え、そう果がソバの実に
似ている事から付けられた様です。
2016年10月20日
特筆
ヤマトリカブト


朝から気持ちよく晴れ気温も25℃を超えて日中は汗ばむほどだが、10月も半ばを過ぎて林道沿いには「ヤクシソウ」が咲き始めた。それと特筆すべきは「ヤマトリカブト」の数がかなり多い事。花の盛りは過ぎてはいるものの少し崩れた花や青い果実を付けた個体が例年になく多い。トリカブトに当たり外れがあるなら今年は間違いなく当たり年のようだ!
キンポウゲ科トリカブト属の多年草。植物界きっての猛毒の持ち主。
2016年10月15日
銀白色の
オ ギ 果穂

左、長い毛に囲まれた「オギ」の小穂。 右、毛の他に長いノギが有るススキの小穂

銀白色の『オギ』の穂が風に揺れて季節は終盤に入ってきた。
最初の頃は小穂のノギの有無を確かめないと「ススキ」との区別が出来なかったが何度か見ている内にほぼ見当は付くようになった。普通オギの果穂は「ススキ」に比べ、フサフサして柔らかそうに見える。そして物的証拠としてはススキの小穂には折れ曲がった長い「ノギ」が有るが、オギの小穂には「ノギ」は無い。
イネ科ススキ属の大形の多年草で高くなると2メートルを越える。
2016年10月14日
融通を
ホシアサガオ


植物には午前中に咲いて午後になると萎んだり閉じてしまうものが結構あるが
季節も終盤に入ってくるとそんな事も云っていられないとみえて昼過ぎになっても
咲いているものをよく見かける。
この『ホシアサガオ』もそんな中の代表選手。北アメリカからはるばる異国の地にやって来た以上ある程度の融通をきかさなければ種の繁栄は得られないのでしょう。
ヒルガオ科サツマイモ属のツル性一年草。