2017年10月27日

内に巻いて


                     ノ ダ ケ


 先日の風雨に茎が傾いてしまったノダケは茎の先端部をしっかり方向修正して
花序を広げていました。
紫色の小さな花のオシベと花弁は最初内に巻いていて、開花するとオシベのほうがはるかに長い。ちなみにセリ科の多くは白花を付け、紫色のものはごく少ない
セリ科シシウド属の多年草で高さは80~150cm  


Posted by 松ぽっくり  at 23:31Comments(3)下見

2017年10月05日

ブラシのように


                    イヌショウマ


 除草作業から免れたイヌショウマが山裾の少し暗めの道沿いで何本か花を付けていた。
この花も開くとすぐにガク片と花弁が落ちてしまうので沢山のオシベと短いメシベだけになってブラシのようになる。
キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草で高さは50~80cm
葉は2回3出複葉。
  


Posted by 松ぽっくり  at 17:40Comments(2)下見

2017年09月25日

葉の質が


                  ヌマダイコン

 少し暗めの山裾に大きな葉と小さな素っ気ない花は『ヌマダイコン 名前は湿った所が好きで葉の質が大根に似ていると云う事で「沼大根」となったようです。
名前を付けるのも大変なようでついに葉の質にまでその矛先が及んでいます。
キク科ヌマダイコン属の多年草。高さは30~100cm程になりますが、この個体は50cm程でした。
  


Posted by 松ぽっくり  at 18:09Comments(0)下見

2017年06月26日

垂れ下がり


                   ミヤマハハソ


 林縁から伸びた枝先に花序が垂れ下がり小さな花が咲き始めました。ミヤマハハソです。花の構造が今一つ分かりにくいですがアワブキ属では花柱の基部を仮オシベが包む、と云う共通の特徴が有るようです。
何年か前にこの近くで確認したのですが林道工事の後に見えなくなっていましたが今回花序が垂れ下がった事で再会できました。
アワブキ科アワブキ属の落葉低木で高さは3m程。名前は葉がコナラ(別名ハハソ)似ているという事で付いたようです。

  


Posted by 松ぽっくり  at 21:50Comments(0)下見

2017年06月25日

横にのばした


                オオルリソウ


 林道沿いにポツンとオオルリソウが立っている。横にのばした枝に5ミリ程の花をやや密に付けている。以前はもう少し個体数が多かったが周りに背の高い草が増えて飲み込まれてしまったようだ。栄枯盛衰は世の習いか
ムラサキ科オオルリソウ属の二年草で高さは60~90センチになる
よく似ている「オニルリソウ」は茎に開出毛があり葉はやや薄い
  


Posted by 松ぽっくり  at 00:02Comments(0)下見

2017年06月19日

普通4個


                 ヤマアジサイ


 梅雨に入ったと云うのに雨らしい雨が降らないのでヤマアジサイもグッタリしている様に見える。
両性花の周りを取り囲む装飾花のガク片は普通4個だがたまに3個の事も。
ヤマアジサイも地方によっては紅色系や青色系などが有る様だがこの辺りで見られるものは白色がほとんど
ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木で株立ち、高さは1~2m程。別名はサワアジサイ。
  


Posted by 松ぽっくり  at 22:37Comments(0)下見

2017年06月01日

密生する毛


               ヤブムラサキ

 林縁でトレードマークの白い毛の中からヤブムラサキの花がポツポツと顔を
出している。ただ咲き始めという事で花の数は少ない
枝や葉、花序やガクなどに密生している毛は軟毛や星状毛など種類の違う毛が混在していて、葉裏にも密生しているのでさわるとビロードの様な感触があり識別ポイントにもなる。
クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木で高さは2~3mになる。

  


Posted by 松ぽっくり  at 22:16Comments(0)下見

2017年05月31日

葉の陰で


                     ナルコユリ

 ナルコユリが沢山の鳴子(花)をぶら下げていました。葉の陰で良く見えないので
失礼して一枚めくらせて頂きました。
よく見ると先端が閉じているのでまだツボミという事になるのでしょうか?
キジカクシ科アマドコロ属の多年草。茎は丸く、稜のある「アマドコロ」や「ミヤマナルコユリ」との識別点になる。又、乾燥させた根茎には抗菌、抗真菌の作用があると云われています。
  


Posted by 松ぽっくり  at 23:11Comments(0)下見

2017年05月29日

頼りなげ

                   ヤマムグラ

  山際のあまり日当たりの良くない所で今年も『ヤマムグラが花を付けた。
細く弱々しい茎は大抵は寝そべって、枝の先の細い花序に付く花は径3ミリ程と小さい。こんな頼りなげな草だがもう何年も前からこの場所で絶える事無く淡々と季節を重ねている
アカネ科ヤエムグラ属の多年草。細い葉は輪生するが一対ずつやや大きさが異なる。 
  


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2017年05月28日

香りがしそうな


                     イボタノキ

 今年の正月半ばに葉の残る枝に付いた黒い果実を取り上げましたがあれから半年、ほとんど(新枝)の枝先に総状花序を出してイボタノキが満開になっていました。
満開と云っても桜の満開と違っていかにも地味ですがそれでも木全体が白っぽく
見える程です。
モクセイ科イボタノキ属の落葉低木。ただ暖地では冬でも葉が落ちない事もあります。それとモクセイ科と聞くといい香りがしそうな気がしますが、ほとんど匂いません。  


Posted by 松ぽっくり  at 23:14Comments(0)下見