2015年10月31日
色が濃くて
ミゾソバ


土手下の小さな流れの縁で『ミゾソバ』がいい色を出していました。この花は咲く場所によってかなり色の濃淡があって場所によっては白に近い花も見かけられます。
しかしここの花はかなり色が濃くて見映えがします。
名前は溝のような所に生える「ソバ」という意味のようです。
2015年10月29日
識別点
ヒ メ ジ ソ


いつもまばらにしか花が付いていない『ヒメジソ』が今日は割合と多く花を付けていました。
この花は「イヌコウジュ」とよく似ていて野山でよく議論になります。識別点としては毛の有無、葉の鋸歯、ガク上唇の形などがあげられます。
取りあえずこの個体は注文通りでしたが、時々紛らわしいのがあって紛糾します。
2015年10月28日
亀甲白熊
キッコウハグマ


山里の茶畑の横、多少湿り気の有る斜面は秋の花がいろいろ顔を見せていました。
ノコンギク、リュウノウギク、サワヒヨドリ、アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、ガンクビソウ、イヌセンブリ、キッコウハグマ、そんな中から高さ15cm程、花の径は1cm程の『キッコウハグマ』を撮ってみました(小さな花好きの選択)
この風車のような花も3個の小花が集まって出来た「頭花」で1個の小花は5深裂しているので花びらは15枚になる。
キッコウハグマの名前は葉の形が亀の甲羅に似ているという事で付いたようです。
2015年10月27日
裂 開
オオバウマノスズクサ 裂開した果実


10月3日の果実

10月3日に最初に見てから気に掛けていた『オオバウマノスズクサ』の果実、昨日遠くの仲間より裂開の知らせが入った!
我が家からそう遠くない所なので何度か足を運んでいたのにタイミングが外れていたようだ。
早速行ってみると皮をむいたバナナが干乾びたような姿をして中心に種らしきものが重なり下がっている。少し離れているので顔を寄せる事は出来なかったがハエが2匹来ている所を見ると匂いが有るのかも知れない。
手に取りたい気持ちをグッと抑えてその場を後にした。
2015年10月26日
酸っぱい
ガマズミ 果実


林縁の『ガマズミ』がこれでもか!と云う程沢山の赤い実を付けていた。
この赤い実はこの時期に食べるととても酸っぱいが、何度か霜が下りると柔らかく透き通るような感じになり食べられるようになると云う。
名前の由来に定説は無いようだがガマズミのズミに関しては「酸っぱい実」からだろうと云われている。各地の山野に普通に見られるが日本の固有種でもあります。
2015年10月25日
筒 部 が
セキヤノアキチョウジ


この『セキヤノアキチョウジ』も昨日のヤマハッカと同じシソ科ヤマハッカ属です。
ヤマハッカに比べ筒部は大分長くなっていますが上唇はほぼ直角に立って属の特徴が見られます。
県内では割と普通に見られますが意外に分布は狭く関東地方と中部地方の特産と云われています。
ちなみに岐阜県以西、四国、九州には花柄の短い「アキチョウジ」が分布しているようです。
2015年10月24日
香気は
ヤマハッカ


山際の草地、草刈から辛うじて免れた『ヤマハッカ』が風に揺れています。
先日取り上げた「ヒキオコシ」と同じ仲間なのでこの花も唇形花で上唇が直立しています。
名前にハッカと付いていますがハッカのような香気はほとんどない。それでは花姿が似ているかと云えばそうでもないし・・・??の残る命名ではあります。
2015年10月23日
上には上の
アメリカネナシカズラ

花はまとまって付きます

道端の草に覆いかぶさって陽光を独占する「カナムグラ」まさに最強と思いきや上には上の強者がいた!
黄色い紐をまとめて放り投げたように絡まりついているのは『アメリカネナシカズラ』です。
アメリカネナシカズラは名前のように「根」は無く、絡みついた所から寄生根を差し込んで養分を吸い取って生活しているいわば「ピンハネ植物」
ただ「根無カズラ」と云っても最初から根が無い訳では無く、秋にこぼれた種は翌年の春に発芽してツルをのばし始めるがこの頃はまだ根が有ります。しかし伸びたツルがターゲットを見つけ、それに巻き付き寄生根を差し込むとそこから下は枯れてしまい後は寄主から存分に養分を吸い取って生長していきます。
2015年10月22日
長 刀
ナギナタコウジュ


林道わきで『ナギナタコウジュ』が咲きだしていました。花の咲き方が片側に少し反った形になる事から長刀に例えて名前が付けられた様です。ズラリと並んだ小さな花の先は細く裂けて毛が生えている様に見えます。
全体に強い匂いがありこの匂いは枯れた後も強く残る。一般にシソ科の植物は匂いの有るものが多い。
2015年10月20日
頭 花
カシワバハグマ


そろそろかな~と覗きに行ってみました。たった一本の『カシワバハグマ』うまい具合に
咲いていました。
カシワバハグマの花は小さい花が集まって一つの花のように見えます。このようなものを頭花と呼びます。
カシワバハグマはキク科、このように頭花を作る事がキク科の最大の特徴です。タンポポもヨメナもアザミもみんな頭花になります。