2016年03月31日
爪楊枝の
クロモジ 雄花序


3月も晦日、明日は4月、当たり前の事だが、カレンダーをめくるたびに思う追い立てられ感は・・・。
葉の展開と共に咲き始めた『クロモジ』が満開になっていた。上に向かって開く葉に対し花序はその下に付く。
クスノキ科クロモジ属の落葉低木で雌雄別株。クスノキ科には芳香の有るものが多いがその中でもクロモジは香の良い材が爪楊枝の材料としてつとに名高い。
2016年03月30日
太くて短い
ナガバノスミレサイシン

太くて短い距

若干雲は有るが気温は予報通り上がって20℃を超えたようだ。車の窓は全開にして丁度いい!
山裾の杉の落ち葉の間からスミレが何本か顔を出している。近づいてみると『ナガバノスミレサイシン』でした。意外な所での出会いです。
この仲間は後ろに突き出る「距」の形が太くて短いのが特徴で案外識別しやすい仲間です。
日本海側に「スミレサイシン」太平洋側にこの「ナガバノスミレサイシン」が分布しています。
この他に「アケボノスミレ」「ヒメスミレサイシン」「シコクスミレ」などがこの仲間です。
2016年03月29日
若葉と共に
コクサギ 雄株

雄花序

山際の道端にズラリと並んだ「コクサギ」が打ちそろって若葉と共に小さな花を付けています。
葉や枝に触るとかなりきつい匂いが有りますが生育が活発になるこの時期は特に強く、そばに寄っても匂います。
この匂いを悪臭ととるか否かは個人差が有りますが強力である事は確かです。したがって
名前も『小臭木』に。
ミカン科コクサギ属の落葉低木で雌雄別株。ズラリと並んだほとんどが雄株で雌株が見つかりませんでした(1本ずつ調べた訳では有りませんが)
2016年03月28日
円柱形の
アケビ 雌花


先日雄花を取り上げた後、寒の戻りが有って咲き渋っていた『アケビ』の雌花がここに来て一斉に咲き始めた。
この花には花弁は無くガク片が花弁のように見える。円柱形のメシベの数は3~9個と決まっていない、その付け根に小さくのぞいているのが退化したオシベ。
柱頭の花粉を捉える為の粘液が春の陽に光っていた。
2016年03月27日
平年並み?
ミツバツチグリ


土手の桜は先日からの寒の戻りで足踏み状態が続いているが、その下の西向きの
斜面で『ミツバツチグリ』が咲き始めた。ほぼ平年並みか若干遅い程度でしょうか
ミツバツチグリの名前は西日本に多い「ツチグリ」に似て葉が3小葉から成る事から付けられた様です。
そしてその「ツチグリ」は根茎が紡錘状で焼くと栗のような味がするのでその名が付いたが、「ミツバツチグリ」の方は残念ながら食べられない。
2016年03月26日
3つに
サルトリイバラ 雌花序


先日雄株だけ取り上げた『サルトリイバラ』の雌株と出会いましたので載せておきます。
小さな花が集まって丸くなり、それぞれのメシベの先が3つに分かれて花蜂などの媒介者が花粉を届けてくれるのを待っています。雌花の雄しべは退化してほとんど目立ちません 。
2016年03月25日
道端
マメカミツレ


道端の植え込みに小さくてハッキリしないが帰化植物の図鑑で見たような草が広がっていた。
腰を下ろして覗き込むと細かく切れ込んだ葉と、直径6~7ミリで舌状花の無い
花とも云えない頭花を沢山付けている。どうやら私にとっては初見のようだ!
と云う事で通行人を気にしながら記録写真を撮らせてもらいサンプルを少々頂いて来ました。
帰宅後調べると案の定オーストラリア原産で1940年ごろ入ってきたキク科の『マメカミツレ』と云う事でした。国内では中部以南の都市部で見いだされているようです。
2016年03月24日
開け実
アケビ 雄花


雲が多くて日差しが細く、風も冷たくて季節は後戻りしてしまいました。
そんな冷たい風に揺れながら『アケビ』の雄花が咲き始めました。ツボミを大きく膨らませている雌花は冷たい風のせいか開花をためらっているようです。
花序は葉の間から垂れ下がり、普通先端に雄花が何個か付き基部側に雌花が1~3個付くが、この画像のように雌花の付かない花序も結構ある。
名前は果実が熟すと割れて口を開ける事から「開け実」になったと云われるが他にも諸説あるようです。
2016年03月23日
角々と
サルトリイバラ 雄株

雄花の雄しべは6本

この所、野の花は遅れていたり早かったりと色々ですがこの花はほぼ平年通りと云った所でしょうか。
所々に刺を配して角々と曲がったツルを延ばしている『サルトリイバラ』、雌雄別株でこの花は雄花、葉の展開と同時に黄緑色の小さな花を多数付け始めていました。
葉柄の基部から一対の巻きひげを伸ばし、これと刺により他物に絡みついて茎を伸ばしていきますが、アップの画像でその巻きひげが葉柄の基部から伸び始めているのが分かります。
2016年03月22日
茎頂に
トウダイグサ

丸くゴロンとしているのは既に受粉して大きくなった子房

茎頂に皿を載せたような姿から「燈台」を連想して『トウダイグサ』の名前が付いたようです。
ただ今の世で「トウダイ」と云われても灯をともす燈台を思い浮かべる人は少ないかもしれない。
茎や葉を切ると白い乳液が出る。
今年も田んぼの畔に他の草と共に群生しているが年々その数が少なくなっている様に見える。