2019年10月01日
花生け
ツリフネソウ


水辺に繁茂した『ツリフネソウ』が花盛りになっていた。毎年花を付けるが今年は他の草を圧倒してボリュウームがある。
名前は、つるして使う「花生け」の中で舟形をしたものを「釣舟」と云いますが、細い花柄の先に吊り下がって咲く花の姿をそれに例えたようです。
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。やや湿った所に群生する事が多い。以前はホウセンカ科と呼ばれていた。
2019年09月23日
形は
エビズル 青い果実


台風17号の余波で雨の予報だったが朝方から時折陽も射したりして結局雨らしい雨は降らずに
過ぎてしまった。
近くに絡みついて登っていける背の高い草木が無いので、仕方なく這うようにツルを延ばしていた土手斜面の『エビズル』だったが早くも青い果実を幾つも付けている。まだ口には出来ないが形はしっかりブドウ科である事を示している。
ブドウ科ブドウ属の落葉つる性木本。雌雄別株で果実は黒く熟すと甘酸っぱい。
2019年09月19日
長い柄の先に
ハダカホオズキ



花と一緒に青い果実も目立つようになってきた『ハダカホオズキ』 花期は若干ピークを過ぎたようだがまだ沢山花を長い柄の先に付けている。直径8ミリ程で浅い鐘形の花は先が5裂して裂片は
反り返り中々可愛らしい。
ナス科ハダカホオズキ属の多年草。高さは1m程になり個体によっては横にも広がってかなり
大きくなる事もある。
2019年09月17日
半分に
ミゾカクシ

半分にカットした様な花


田んぼの隅に小さな白い花が散らばっていた。いったん通り過ぎたが戻ってみると『ミゾカクシ』でした。田んぼの雑草ですが近頃案外見る機会が減ったように思う。
花は上から見ると半分にカットしたような一風変わった形をしています。
キキョウ科ミゾカクシ属の多年草。キキョウ科の花は整った形の花が多い事からすれば、ミゾカクシの仲間は異端と云えるかも知れない。
茎は地を這って長く延び節から根を出して繁茂する事から「溝隠」の名が付いたと云われている。
2019年09月14日
質が薄く
トキリマメ


トキリマメの葉はタンキリマメに比べ小葉がやや大きく質が薄く、幅は下半部がもっとも広い。

近所の山裾の藪に絡んだ『トキリマメ』が葉陰に小さな花を沢山付けている。うまい具合に藪払いの鎌を掻い潜ったようだ。
花も豆果も豆も「タンキリマメ」にそっくりだが葉の質や形が微妙に異なることで識別できる。と云う事で別名は「オオバタンキリマメ」となった。
マメ科タンキリマメ属のツル性の多年草。ちなみにトキリマメの名前の由来は不明。
2019年09月06日
軟毛を
ヒヨドリジョウゴ


クサコアカソ雌花序

林縁のクサコアカソやハダカホオズキに絡んで『ヒヨドリジョウゴ』が咲き始めていました。
随分と長い名前ですが赤い果実をヒヨドリが食べる事から付けられたと言われています。ただ有毒植物で有るともいわれている。
花は開き始めると5裂した花冠は反り返り最後にはくっ付いてしまう程になる。
ナス科ナス属のツル性多年草。全体に軟毛を密生している。
2019年09月02日
折れ曲がった
ナンバンハコベ


よかった、ひと月ほど前に探しに行った時、見つからなかったので気を揉んでいましたが、今日それでもと思い行ってみると道端に他の草と入り混じって花を付けていました『ナンバンハコベ』
中途半端な草刈のお蔭で見やすくなっていました。半球形のガクと折れ曲がった白い花弁が特徴です。
ナデシコ科マンテマ属の多年草で茎はツル状になる。外来種ではありませんが一風変わった花の様子から「南蛮」と名付けられた様です。
2019年08月24日
裏側に
ゴキズル

雌花、裏側に緑色の子房がある。

雄花、裏側には何もない。

正面

暦は「処暑」に入ったが日中の暑さはまだ結構体に堪える。そんな堪える暑さの中『ゴキズル』は大繁茂している。近づかないと気づかないような花を沢山付けて!
1cmほどの小さな花は花弁とガク片が同じ形をしているので花弁が10個あるように見える。雄花と雌花も分かりにくいが花をひっくり返して裏側に子房が有れば雌花、なければ雄花と云う事になります。
ウリ科ゴキズル属で水辺に生えるツル性の一年草。
2019年08月01日
密集具合
カワミドリ



暑さに追い立てられて車を進めるが結局はエアコン頼み!
水見色方面に行ってみると丁度それらしき格好の方々が下ってきたのでもしや?と思いつつ行くと林道の両側はさっぱりと見目麗しくなっていました。それでもと思い進むといつもの所に『カワミドリ』が刈られずに残っており花を付けていました。草全体ににおいがありますが芳香ではなく
そうかと言って悪臭とも言えないにおいです。枝先の花穂に小さな花を密集して付けますがその密集具合が半端ないのでアップの写真を確認ください。
シソ科カワミドリ属の多年草。名前の由来は不明のようです。
2019年07月28日
すでに
カワラナデシコ


少し間が空いて出向いた土手斜面の草場は『カワラナデシコ』が点々と彩を添え、「ツリガネニンジン」や「ワレモコウ」もポツンポツンと咲き始めていた。
グズグズと長引いたが「梅雨明け」が報じられた今日、土手斜面はすでに秋の気配さえ感じさせている。
ナデシコ科ナデシコ属の多年草。高さは30~80cm程になる。名前は単に「ナデシコ」と呼ばれる事の方が多く、秋の七草の一つ。